毛穴の黒ずみはピーリングで解消できる?
ピーリングすると毛穴の黒ずみはもちろん、角栓もゴッソリ取れるイメージがありますが、毛穴を広げてしまうのではないかと心配になりますよね。
毛穴ケアをした後に、乾燥しないかと、気にもなりますし、どのようなピーリング剤を選んで、どんなスキンケアをすると良いのでしょうか。
ここでは、医療機関で行われるケミカルピーリングと、市販のピーリング剤とを比較して、毛穴の黒ずみの悩みを解消する方法を探っていきます。
ピーリングのことを正しく知ろう
さて、古い角質を剥がし、表皮のターンオーバーを整えるのが、ピーリングですよね。
美容皮膚科で治療するケミカルピーリングでは、主にグリコール酸・サリチル酸・トリクロロ酢酸が用いられています。
剥離深度、つまりピーリング治療が必要な深さに対応したレベルが4段階あり、毛穴の黒ずみを治療する以外にも、炎症ニキビやシミ取りなどに応用されています。
主に、毛穴の黒ずみに関しては、肌の浅いレベル1・2のどちらかが選択され、治療されます。レベル1と2は、角層までの深さか、もしくは基底層までの深さのことです。毛穴が炎症していない状態でも、毛穴の奥のターンオーバーが乱れていてタンパク汚れが溜まってしまう人には、レベル2が用いられます。
ピーリングと角質除去
さて、このケミカルピーリングと比べて、セルフピーリングを行う際に誤解しがちなポイントが一つあります。それは、「ピーリング」と「角栓除去」は別物だという事です。
例えば、ピーリング効果を期待した市販の製品には、洗顔のほかにも酵素配合の拭き取りローション、またスクラブ入りのマッサージクリームなど、様々な種類の製品が販売されています。
こうした製品に配合されている、ピーリング効果を期待した成分の中には、ケミカルピーリングに使われる成分と共通するものもありますが、その濃度は低く設計されています。
これらは、安心してセルフピーリングする事が可能な反面、古い角質を?がすことは期待できますが、毛穴の黒ずみを除去する効果は期待できません。角栓パックやディープクレンジングで、毛穴の黒ずみをしっかり除去した後に、古い角質を剥がす目的でピーリングを使用すると効果的です。
とはいえ、毛穴の入り口が古い角質で塞がってしまっていて、毛穴の汚れが落ちにくい方にとっては、スペシャルケアとしてセルフピーリングするのも良いでしょう。
しかし、毛穴の中の皮脂汚れやタンパク汚れまでがピーリングによって落ちることはありません。ですので、やはりクレンジングと洗顔を毎日根気よく続け、その後の化粧水による保湿ケアを怠らないようにする!これだけに集中してケアしていきましょう。