オリーブオイルでクレンジング?
オリーブオイルをクレンジングに使う人がいますが、「思うように取れない」という実感が多いです。特に、汚れが酸化して黒ずんだ状態を解消しようと、ディープクレンジングの目的で使用する方から、あまり効果を感じない、との声があります。
オリーブオイルには、抗酸化作用をもつビタミンEが含まれることから、クレンジングやフェイスオイルの機能をもつ製品が販売されています。ビタミンEは水よりも油との相性が良く、細胞膜の中で老化防止に役立ちますし、天然の植物から抽出されたという事からも、良質なスキンケアができるはずなのです。
では、なぜ毛穴の黒ずみが落ちにくいのでしょうか。毛穴の黒ずみがイチゴの種のように目立ち始めると、角質ケアをしますよね?過度な摩擦はもちろんのこと、効果を求めるがあまり、やや強力なピーリング剤を使用したりすると、毛穴の入り口が台形型のように削られてしまいます。
こうなると、たとえ毛穴の汚れが取れたとしても、今までキュッと引き締めまっていた毛穴は、いくらケアしても引き締まる事がありません。底の深いクレーターのように、ポツポツと空洞が空いた状態になります。
この状態では、毛穴の黒ずみが蓋のように覆い被さった状態になりますので、オリーブオイルクレンジングにかかわらず、どんなクレンジングでも通常のやり方では解消されません。
このような時に、スチームか蒸しタオルを使うと効果的です。ただし、一回ではすべての毛穴の黒ずみは取れませんので、何日か続けなくてはいけないかもしれません。
さて、スチーム・蒸しタオルは、どんなクレンジングを使うときでも有効な方法です。クレンジングを行う前に、毛穴表面の角質を保水しておいて、クレンジングオイルやビタミンEが肌に馴染むような土台を作ります。こうすることで、必要以上に肌をこすることもなくなります。
また、スチーム・蒸しタオルは毎日してもよいですよ。オリーブオイルクレンジングの剤型は、やはりオイルですので、過度な摩擦を避けるためには、角質層を潤わせておくことがベターです。
とはいえ、毛穴の黒ずみが取れても、白い皮脂汚れが取れていないことがあります。この状態を見て、たとえ満足いかなくても、洗うスキンケアはこのまま終えて、化粧水で保湿してください。
その後の乳液は、控えめがベストです。汚れが酸化して、ふさがっているのは毛穴の入口だけです。これが取れると、毛穴の奥の角質層にもスチームが行き届きやすくなり、翌日からのお手入れが楽になってきます。
以上が、毛穴の黒ずみに効果的でシンプルな方法です。諦めていた方も、再チャレンジしてみてはいかがでしょうか。