クサい!毛穴から出る汁の正体とは?
「クサい毛穴の汁」は皮脂とタンパク質の汚れに繁殖した細菌の死骸のニオイです。
こうしたクサい汁が毛穴に溜まった時、見た目からしても美しくありませんので、自分で潰してしまう人もいらっしゃいます。
しかし、クサい汁が毛穴から出るような「できもの」は潰さず、皮膚科で適切な治療を受けるのが1番です。ぜひ医療機関を受診して下さい。
原因が様々あり、自分で潰してしまうと新たな細菌やカビなどの皮膚感染につながってしまったり、毛穴が陥没してクレーターのようになってしまうと取り返しがつかなくなります。
といっても、毛穴から出る汁がクサイ時は、毛穴の中で何が起っているのか、気になりますよね?実は、症状はニキビだけではなかったのです。
クサい汁が出る毛穴の症状と改善する方法
まずは「ニキビ」です。ニキビはアクネ菌が繁殖して、毛穴の中で膿が溜まる症状です。
アクネ菌が繁殖した後は死骸となり、毛穴の中に溜まります。これが「膿」です。この状態でニキビを潰すと、白い汁が出てきます。
この白い汁の臭いがクサいのです。これは本当は潰さずに皮膚科で適切に消毒してもらって抗生物質を処方してもらうのが綺麗に修復する方法なのです。
しかし、自宅で炎症ニキビを潰す人も、実際はいらっしゃいます。
こうした人は、自宅にある針を消毒液で消毒したら、それを使って毛穴に穴を空け、膿の出口を確保できたら炎症ニキビの周りを指のお腹で優しく押して、膿を出しています。
また、「おでき」からも細菌が毛穴の奥で化膿したものですので、こちらも潰すと膿が出てきます。
しかし、おできは自分で潰さずに皮膚科で切開して膿を取り除いてもらわないと、綺麗には治りません。
皮膚科では、治療に加えて抗生物質や毛穴組織の炎症を鎮める内服薬を処方してもらえます。
汁は出ない、けれど毛穴から出る何かがクサいのはなぜ?
汁は出ないけれど、潰すと毛穴がクサいときは「粉瘤」という症状のせいかもしれません。
簡単にいうと、粉瘤とは皮膚の間に垢が溜まった袋です。ニキビと異なるのは、毛穴にできずに皮膚の間にできる点なのです。
粉瘤も、角質層の膜に覆われているものと、角質層の間から垢溜まりの袋が顔をのぞかせている場合とがありますが、どちらの場合でも、粉瘤の根本治療は外科手術しか方法がありません。
自分で潰すと傷になったり、角質層よりも深い組織を傷つけたり殺菌が不十分な時には感染症も起こり得ますので、粉瘤は潰さないで下さいね。
そして、実は膿む前のニキビもクサい時があります。ニキビが膿んだ時の汁がクサいという話をしました。
しかし、ニキビでも炎症を起こす前の「白ニキビ」や「黒ニキビ」の段階で潰した時にも汁は出ませんがクサい時があるのです。
白ニキビや黒ニキビの状態ではまだ炎症が起きておらず、ゴマ状の皮脂と角質汚れが混ざった「コメド」と呼ばれるアクネ菌の餌からニオイが発生する場合があります。
これも、粉瘤の時と同じく老廃物が凝縮されたものですので、当然クサいです。
こちらも、本当は自分で潰さず皮膚科で診てもらったほうが安全です。しかし、コメドのような芯がある場合は面皰圧出器で押し出した方が、炎症ニキビに発展しないこともあります。
面皰圧出器で押し出す際は、必ず皮膚を消毒した上で使いましょう。